ぐずぐずして日を送るは、実に大馬鹿者なり 坂本龍馬
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[原文]
何の志ざしもなき所二ぐずぐずして日を送ハ、実二大馬鹿ものなり
[現代文]
何の志も無きところに、ぐずぐずして日を送るは、実に大馬鹿者なり
坂本龍馬
出典 姉 乙女への手紙
[メモ]
この言葉には、この前に「じつにおくにのよふな所二て(実にお国のような所にて)」と書き出され、土佐藩で希望を持てなかった龍馬の心情が表されています。
土佐藩は、上士、下士の身分制度(竜馬は下士の上位に位置する郷士)が厳しい国でした。関ヶ原の戦い以前の旧領主が長宗我部氏、関ヶ原以後は、NHK大河「功名が辻」にもなった山内一豊が収めました。
関ヶ原以後は、山内家の家来は上士、長宗我部家の家来が下士となります。上士、下士は折り合いが悪く度々反乱も起こっていたようです。その為、下士は城に家臣として登用されることもなく、されたとしても要職には就け無いという状態が幕末まで続きました。この状況が、後の土佐勤王党の運動や、何事かを成し遂げたかった龍馬の脱藩に繋がったのだと思われます。
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